ツーリングカー世界選手権、19年ぶりにブルノへ

rint2006-08-10

http://www.fiawtcc.com/fiawtcc/brno/2006/sport_sto941561.shtml
ブラジルのクリティバ、メキシコのプエブラでの2回のアメリカ大陸イベント後、FIA世界ツーリングカー選手権チェコのブルノ・サーキットで再び始まることとなります。
チェコで行われる第13戦と14戦は、マカオでの最終戦の前にトルコ、スペインと続く2度目のヨーロッパ連戦の開幕戦ともなっています。
ブルノではMotoGPスーパーバイクが毎年行われていますが、FIAのWTCCイベントは、この19年で初めて開催する自動車レースの世界選手権となります。以前行われたのは、1987年の世界ツーリングカー選手権の第6戦でした。1987年8月16日、クラウス・ルドヴィヒとクラウス・ニエズウィエズは、エッゲンベルガー・モータースポーツのフォード・シエラRS500をドライブし、姉妹車のスティーブ・ソパーとピエール・ディエドネをわずかなマージンで打ち負かし、第19回ブルノGPを制しました。総合3位&ディビジョン2の勝者となったのは、ビガッツィBMW M3をドライブしたルイス・ペレス・サラとオリビエ・グルイヤールでした。
そのレースに参加したドライバーとして、オリンピックのスキーチャンピオンであるフランツ・クラマー(AMGメルセデス190E)が含まれていただけでなく、現在WTCCにかかわってる3人(ロベルト・ラバーリア、ニコラ・ラリーニ、ガブリエレ・タルキーニ)も参加していました。現在BMWチーム・イタリア−スペインのチーム監督を務めるラバーリアにとっては世界タイトルをつかみ取ろうとしている最中で、シュニッツァー・モータースポーツ(チームは既にチャーリー・ラムが指揮していた)のBMW M3を駆って4位に入りました。タルキーニとラリーニは、両方ともアルファロメオ75のターボ車(それぞれブリクシア・モータースポーツとアルファ・コルセでエントリー)をドライブしていていました。
ブルノ・サーキットはBMWにとって得意なサーキットのうちのひとつです。近年、チェコのサーキットでは2001年から2004年まで欧州ツーリングカー選手権が4回開催されています。現在のS2000規定の導入以来、アルファロメオが2勝(2002年のジョバナルディ)していますが、それ以降の4つのレースではBMWが勝利をあげ、2003年と2004年にダーク・ミュラーとアンディ・プリオールが勝利しています。プリオールは2分11秒903というファステストラップも保持しています。しかし、S2000仕様マシンの予選レコードはリカルド・リデルがセアト・トレド・キュプラで出した2分9秒913です。